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Channel: 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき
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結城美栄子ワールド健在

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陶芸家・結城美栄子さんの作品展に行ってきた。

結城さんが俳優だった(引退したわけではないが…)ことを知る人は、

いまや多くはないかもしれない。

結城さんは、父が外交官だった関係から7歳から16歳まで

海外生活を送り、バレエを習っていたが、怪我のため断念した。

バレエを断念してからは女優を志すようになり、

帰国後の1960年に東映ニューフェイス第7期に合格。

翌年、俳優座養成所第13期生として入所。

卒業後、渡米して演劇学校で学んだ後、劇団雲に入団。

1966年には、竜雷太主演のドラマ『これが青春だ』に出演し、

校長の娘でマドンナの一人として出演し注目をあびた。

シリアスな役柄からコミカルな役柄まで、幅広い演技力が買われ、

テレビ、映画、舞台などで活躍していた。

だが、楽屋の出番待ちの時に始めた「陶人形」作りに魅せられ、

しだいに女優の仕事量を減らし、陶人形作家として認められていった。

ボクは、「おはよう日本」でインタビューして以来、

作品展には、出来るだけ伺うようにしている。

 

今回のテーマは、アンデルセンとグリム童話の世界。

結城さんの手にかかると、悪役たちも、どこか憎めない表情だ。

デッサンも描かず、土の塊を前に構想を練り、

あとは、勝手に手が動いてくれるそうだ。

陶人形を始めてからは、ストレスもなくなった。

指先から、土の中にストレスが吸い込まれていくらしい。

だから、人形たちが、奇妙珍妙な表情をしているのかも。

ちょっと人形たちが迷惑かもしれないが…(笑)。

 

ボクより、10歳お姉さんの結城さん。

意欲作を次々作り続け、元気そのもの。

10月に、また新作を展示する作品展を開くらしい。

そして、来年公開の映画にも出演するとか。

久しぶりに、スクリーンに女優・結城美栄子が戻ってくる。

 

(白雪姫の母)

(雪の女王)

(赤ずきんちゃん)

(おやゆび姫)

(シンデレラ)

(8歳の孫をモーチフにした作品)

この作品展。
銀座三越7階ギャラリーで、明日(5日)まで。

 


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